先日開催されたSUPレース、播磨灘CUPに参加してきました。
マイSUPを購入してちゃんと乗り始めたのが2021年9月末頃なので、SUP歴大体9か月くらいでの初レースです。実は昨年も色々と参加したかったのですが、コロナで中止になったり仕事の都合があったりと、中々タイミングが合わなかったので、今回は満を持しての参加となりました。
結果はいまいちだったのですが、新年度から忙しすぎて月1回しか乗れていない中では、完走できただけ良かったと思います。
今回は初レースで感じたことをつらつらと書いておこうと思いますので、良ければ読んでください。
ちなみに播磨灘CUP自体はガチ勢もビギナーもいるイベントで、運営側の手際も良く、とても良い感じだったので次回も参加すると思います。
会場へは早めに行くのが吉
今回の播磨灘CUPでは、7:30から受付開始だったのですが、当日の目覚めも良く、7:10くらいには着くことができました。
ただその時点で既にテントがたくさん張られていたので、本部=スタート地点から遠いところにボードや荷物を置くことになりました。播磨灘CUPの会場となる浜は、目の細かい綺麗な砂浜だったのと遠いと言っても200mくらいだったので移動が苦になりませんでしたが、もっと参加者の多いイベントで、石も混じる浜だったりするとスタート地点までの移動が大変になるかもしれないと感じました。
到着があまりに早すぎると、スポンサーやSUPメーカーのテント設営を邪魔してしまう(知らずに場所を取ってしまったり)かもしれませんが、そこそこ早くいくつもりでいた方が良さそうです。
あと荷下ろしエリアの混雑もありますしね。
レース前のウォームアップ
到着してしばらくは穏やかな瀬戸内海という感じでした。
ブイも浮かべられたので、ウォームアップで海に出る人も増えてきて、海上は徐々に賑やかな感じに。それにつられて私も海の上へ。
当然、上級者からビギナーやキッズまで様々なスキルレベルの人がいましたが接触している様子もなくスムーズに漕いでいたので、初参加の私も気にせず体を動かせました。
20分程漕いだら暑くなってきたので、一度浜に上がり水分補給。その後座って休んでいたところ、徐々に風が吹いてきました。
事前の予報では、9:00~12:00で南風4m前後だったので、それが来たなと思っていたところ予想外のできごとが。
南風と遠浅の影響で波が出始めたのです。風速自体は大したこと無かったものの、波はスネ~ヒザくらいあったでしょうか。
コースは浜と平行な区間が多いので、つまり横波を受けるエリアが長めです。ということは片漕ぎが続くということ。
先程とは違う海の様子になったので、横波の感じを確認しないとなともう一度海に出ることにしました。
レース開始
初レースは綺麗な砂浜からのビーチスタート。事前にスタート練習もしてきたのですが、遠浅でやるのは初めて。どこまで走ろうかかなと思いながらのスタートでした。
特にスタート&ゴール付近の浜は極端に浅く、しかも潮が引いていたのでスネくらいまでしか水深がありません。あまり手前で乗ると浅すぎてフィンが刺さるかパドルが漕げないかのどちらかになりそうなので、打ち寄せる白波が消えるあたりまで走ることにしたところ大成功でした。
バッチリスタートを決めたので、私はほかの参加者よりもボード一つ分くらい前に出ることができ、引き波がないクリーンな水面を漕ぐことができましたが、これが逆にまずかった。
初参加でいきなり先頭になった結果、舞い上がってしまったのです。そのため、正面から向かってくる波に合わせることもできず徐々に失速。おまけに漕ぎ方がめちゃくちゃになったので早くもばててしまい、あっと言う間において行かれました。
とはいえ、初参加ということもあって第一目標は完走、第二目標は落ちないことだったので、抜かれたことで逆に気持ちを切り替えて落ち着くことができました。
そこからは予定通りのペース配分で、アップは淡々と一定のリズムで。サイドは重心を落とし波の頂点から下るイメージで。ダウンは波に乗って休みながら漕ぐことで、何とか全体の中盤くらいに食らいついていました。
初心者なりのレース運び
SUPはスピードが出ません。半年間ぼちぼち練習した私で10kmを1時間20分=時速7.5kmが最高です。アマチュアトップで時速10km前後。プロで時速12kmくらいが最大でしょうか。さらに風や波の影響もあるので、実際にはこのとおりにはいかないことも。やっぱり水の抵抗は大きいもので、漕ぐだけではウィンドサーフィンのようなスピードは出ないのです。
特に優勝争いをする選手たちの実力は拮抗していることが多いので、勝つためにはスタートで先頭集団に入る必要があります。私はスタートは成功したので、その点は良かった。
とはいえ先述したとおり、スタート後に全体の真ん中くらいまで順位を落としたので、いくら目標が完走とはいえこれ以上抜かれたくなかった。そこで初心者ながら考えたレース運びが次の3つ。
- 落ちない
- ダウンウィンド(追い風)区間は極力波に乗って休む
- 横波区間は波の背中を下って力を温存する
1は言わずもがなですよね。落ちればそれだけ不利になる。特にサイドやアップの区間で落ちると、復帰までにボードが進みたい方向以外に流されるので、より遅れてしまいます。
2は普段からやっていること。どうせその時点の体力なら風波以上の速さで漕げないので、であれば波を捉えて漕がずに進むのが理想。
3は横波に耐えるために漕ぎに体重を乗せられないので、その分横波の頂点から斜めに下るように加速するイメージです。
バテていても順位を維持することができるだけでなく、先行していた4人くらいの集団に横波区間でほぼ追い付くことができました。ただ、あと数mで追いつくというときに横波から意識が外れてバランスを崩し落ちたので、追い抜くことはついぞできませんでしたが。
ゴール
結局レース中盤からは順位を上げも下げもせず、マイペースな展開のままゴールとなりました。
序盤からバテていた私としては、途中の横波区間で片漕ぎが続く中で、早く終わらないかなという気持ちにもなりましたが、不思議なものでいざゴールが迫ると、もう少し漕いでいたいなと思えてきました。
普段1人で漕ぐばかりなので、なんだかんだ人と一緒に漕ぐのが楽しかったのだろうと思います。
ちなみに、私の参加した3kmクラスは、ハードorインフレと14or12.6、男or女の8カテゴリーあるので、それぞれが入り混じり、ゴール時点では自分の順位が分かりません。
その中でも私の参加したカテゴリーは、4人しか居なかったので、最下位でなければ表彰台なのですが、それすら分からない。
1stブイまでに、同カテゴリーの2人に抜かれた(その2人は総合で1.2フィニッシュ)のは確実だったので、私は3位か4位。
3回落水したことでリーシュコードが反対になっていて外すのに手間取るハプニングがありましたが、浜に打ち寄せる波に乗りながらなんとかゴールすることができました。
その後のリザルト発表で、ギリギリ3位だったことが分かり、表彰台に立つことができました。4位とは数十秒差だったので本当にギリギリ。
総評
初心者なのであまり偉そうなことも言えないのですが、自分なりの総評を。
まず良かった点としては、スタートでボード2本分くらい前に出てトップに立てたところと、ダウンウィンド区間で力を温存しながら順位を維持できたところです。
また、横波区間でも波の背を使って前方集団に追いけたことは自分でも驚きました。
次に反省点ですが、全般的な体力不足です。
4月以降あまり体を動かせていなかったとはいえ、バテるのが早すぎました。
またいつもなら3kmで25分前後のところちょっとしたチョッピーコンディションで36分まで落ちたのは、良くなかった。
前半は腰をしっかりと落として漕げていましたが、後半は結構重心が上がってしまったのが体力の無さを実感しましたね。
それと、私のボードはノーズボリュームが結構あるので、アップウィンドでは少し後ろに乗って、まっすぐの漕ぎだけで左右にボードを振れるように乗っているのですが、今回はそれすら忘れていたので、無駄に片漕ぎを続けてしまったのも反省です。
とはいえ、イベント全体としてはとても楽しめたので、これからも様々なイベントに出ていこうと思います。