SUPの歴史
Stand Up Paddle Board の略称で、要するに立ってパドルで漕ぐ板です。
古くは古代ポリネシアの文明の頃に原点があるとされ、1960年代にはハワイでカヌーのパドルを使ってロングボードで波に乗る遊びが流行りましたが、その後人気が衰退します。
1990年代にはビッグウェーブやトゥインサーフィンのトレーニングとして一部のサーファーに取り入れられるなど、再び注目を集めました。
波がないとできないサーフィンや風がないとできないウインドサーフィンなどと違い、凪いだ水面でもできるSUPは2000年代に入ってから完全に人気が復活し、海以外でも湖や川などフィールドを選ばないSUPは、現在では手軽なアクティビティとして急速に広がっています。
SUPをする上での注意事項
SUPはとても手軽で爽快なアクティビティです。
ただし、その手軽さ故に落水や風や波で流されるかもしれないなどの重大なリスクを見落としがちで、報道で見るような事故に繋がるケースが増えています。
何がリスクとなるのか、どの様にすればリスクを回避できるのか、知識として頭に入れておくことで、万が一のときに冷静に対処できるので、あらかじめ学んでおくことをお勧めします。
特に、次に該当する方は事故に陥るリスクが高いため、注意しましょう。
- 初心者の方(スキルレベルの低い方) ➡ きちんと漕げないので流されやすい
- 泳げない方 ➡ 落ちたらパニックになりやすい(溺れやすい)
また、過去の事故事例なども知って置くとより安全性が増します。事故・ヒヤリハット
SUPの楽しみ方
近年になりSUPの楽しみ方は多種多様になりました。
主な楽しみ方は次のようなものです。
- SUPサーフィン
- ツーリング
- レース
- アドベンチャー
- ヨガ…etc
世界的には、競技として確立されているサーフィンとレースが人気で、日常の遊びとしてツーリングの人気も高いですが、日本では特にヨガのイメージを持たれている方も多いのではないのでしょうか?
私はレースとツーリング主体ですが、たまに漕ぎつかれてSUPの上でストレッチして、にわかヨガっぽい楽しさも味わっています。
最初はショップなどでレッスンを受ける方が良いですが、まだまだそういったショップが少ないので、独学で始めることもあるかと思います。
楽しみ方それぞれに注意しなければならない点があるので、独学で始める場合はいきなり大きなことにチャレンジせず、少しずつスキルアップしていくことを念頭に置いて、安全第一で楽しみましょう。
チャレンジしたい場合は、どの程度の波や風なら自分のスキルで対処できるのか、どれだけの距離なら自力で帰ってこられるのかの判断がついてからでも遅くありません。
まぁ、最初は立つことすらおぼつかないと思うので、立って落ちるだけでも楽しいですよ!
SUPの種類
SUPには用途に合わせていくつかの種類があります。
ちゃんとしたボードは決して安くはないので、マイSUPの購入を考えている方は、自分は何をしたいのかをしっかり考えて選びましょう。
用途別のSUPの種類としては、次の4つがあります。
- 波乗り用 ➡ サーフボードみたいなやつ
- 長距離用 ➡ 厚みがあり細くて長いやつ
- オールラウンド ➡ 薄くて広いやつ
- 特殊用途 ➡ その他の特殊なボード
これに加えて、空気で膨らませるタイプ(インフレータブルという)とハードボードでも種類を分けることができるので、細かくするとかなりの種類があることになります。
詳しくは、『SUPとは?〜ボードの種類編〜』をご覧ください。
SUPの道具
SUPの道具は単純です。
- 最低限必要なもの ➡ ボード、パドル、リーシュ(ボードと自分を繋げる紐)
- 安全確保のために必要なもの ➡ 浮力体(ライフジャケットなど)、携帯電話(防水ケース)
ボード自体に浮力があるため、浮力帯を身に着けていない動画なども見かけることがあります。
しかし、普段は泳げても、足がつったり溺れてパニックになったりした場合はまともに泳ぐこともできなくなるので、浮力帯は万が一のバックアップとして必ず身に着けるようにしましょう。
また、浮力帯は様々な種類がありますが、初めのうちは、勝手に浮いてくれる固定式のライフジャケットを選択すると、まず溺れることは無いので安心です。
これらについても、近日中に開設ページを作成するので、少々お待ちください。
ただ乗るだけでも楽しいSUPですが、色々と知ることで思いもよらない楽しみ方を見つけることができます。あなたのライフスタイルに合ったあなただけのSUPライフをエンジョイしてください!