スターボードのオールラウンドなレースモデル「ALLSTAR」。
人気ですよね。乗っている人をよく見かけます。
これの2022モデルの動画がYoutubeに上がっていたので紹介します。
ざっくりまとめると
- ボトムのV形状(それに伴うダブルコンケーブ?)により安定性が増したことで、2021では14×22.5と細くできたが、2022は14×21.75とさらに細くした。
- 2021よりも細くなったが、安定性を維持したままより高速なボードとなった。
- ノーズ形状を見直して、より細く尖った形にしたことで、より波を越えやすく、よりスムーズな乗り心地。
- 新しいノーズ形状と深いダグアウトにより、波に乗りやすくなった。
こんなところでしょうか。
その名のとおり、あらゆるコンディションで使えるレースボードですが、この動画全編を通しては波乗り性能を強化している感じがします。
2021モデルの深いダグアウトやボトムのダブルコンケーブ、狭いテール形状などのコンセプトは成功したとのことで概ね2021モデルと同等の形状のようですが、そんな中で大きな変更点はといえば、安定性が増したことによりボード幅を狭くしたことと、ノーズ形状を見直したことらしい。
▼2022のノーズ形状はこんな感じです。
▼ちなみに2021はこんな形状。↓(比較しやすいように左右反転しています)
ノーズの上側のラインが2021では水面に向けてやや下がっていたのが、2022では完全に真っすぐになっています。(というかやや上に向いるようにも見えます)
それに伴いノーズ先端のラインがやや丸くなってしまっていますが、動画内では「より尖らせた」と言っているので、左右方向に薄くなっているのでしょう。イメージとしては2021は矢じりの様な形状で、2021は刀のような形状といったところでしょうか。
2022の方が水面を切り裂く形をしているのは明らかですが、荒れた水面でも水に刺さり難くして失速を抑え、かつ左右のブレを無くして安定性を高めるコンセプトでしょうか?
2021のノーズ形状だと波に刺さりそうですが、前進している限りは前方の斜め下方向に水を押し付けそうな形状なので、ノーズボリューム(浮力)を生かして安定性の確保ができそうです。ただその分水の抵抗は増えるし、波に刺さりやすい形状はオーシャンレースで不利そうなので、海で使うなら2022モデルの方が速そうに見えますね。
とはいえ、最新モデルはどのメーカーを見ても速そうに見えるので、結局はパドラーの腕次第でしょうが。
さて、以上が2022モデルALLSTARの概要です。
SUPレースボード大手のスターボードが、オールラウンドモデルのコンセプトを波乗り強化の方向に考えているのが印象的です。
静水面~ややチョッピ―コンディションならSPRINT。
完全に外洋でダウンウィンドなどのハードコンディションならACE。
ALLSTARはその中間に位置するボードということで、想定しているレースはサーフレースでテクニカルやディスタンスかな。
改めて見ると、スターボードはレースモデル全てでダグアウトを採用するようになりましたね。
いつかはダグアウトも乗りこなしてみたいですね。
個人的にはフラットボードの解放感も大好きです。
以下参考までに2021ALLSTARの魚拓を残しておきます。(新モデルのページができると見られなくなると思うので)
2022のスターボード全部ボード紹介はこちら⇒超大手SUPメーカー『STAR BOARD』2022年モデル紹介