この記事は、臆病で石橋を叩いて渡るきらいのある私が、事故当時の状況など知らぬまま報道の情報を元に好き勝手に記載しています。
悪辣な言葉も使用しているため、事故関係者の皆様におかれましては不快に思われることと存じますが、事故が少しでも無くなり、皆が安全に楽しめることを願って記事を掲載しますので、ご容赦ください。
事故の元記事はこちら⇒ https://news.yahoo.co.jp/articles/7651f5171d12683e789070ab741aef49a6c04db6
この記事の結論
- インストラクターは必ずしも実力がある訳ではない
- SUPヨガだろうとある程度漕ぐスキルは必須
- 責任感の無いショップがあるのは事実
事故の概要
神奈川県のサザンビーチちがさき東側の人工岬「ヘッドランド」から出発し、茅ケ崎漁港沖でSUPヨガをしていた5人グループが、沖に500m流されSOS通報した。
この5人グループにはSUPヨガインストラクターの女性(50)が帯同しており、当初は茅ヶ崎市内の運営会社に電話したが繋がらず、海上保安庁に通報した。
近くを航行していたカヌーに曳航され帰港。
インストラクターと利用客4人全員にケガはない。
この事故のポイント
今回の事故では何が問題だったのでしょうか?
私は次の3つがポイントだと考えています。
- インストラクターが帯同した状況での事故
- 500mすら漕ぐことができない状況
- 運営会社への連絡が不通
【ポイント1】インストラクターが帯同した状況での事故
今回の事故ではこれが一番衝撃的でした。
事故当時に帯同していたSUPヨガインストラクターがどの程度のスキルレベルかは分かりませんが、プロとしてやっている以上、安全管理は基本中の基本でしょう。
瞑想中に流されたとのことなので、憶測ですが恐らく5~10分は目を閉じていたのではないでしょうか?
生徒側は良いとしても、指導監督する立場であるインストラクターは時折目を開けるなどして周囲の安全確認を怠ってはいけないと思います。
え?それだと瞑想にならないって?
ヨガ教室中の瞑想は生徒側がするものであって、教える側は安全確保が最優先事項であることは変わりないですよね。それが岩や船や流される危険性のある海なら尚更です。
自分が瞑想したいのならプライベートでやればいいと思います。
一応SUPAにてインストラクター認定制度はありますが、決して免許ではないので、もともとヨガインストラクターをしていた方が少し幅を広げてSUPヨガインストラクターをしている場合もあるでしょう。
SUPインストラクターについて⇒ https://supa-japan.com/instructor
つまりインストラクターといてもレベルはまちまちで、それがSUPヨガならSUPのレベルとヨガのレベルは比例している訳ではないということ。インストラクターの肩書があってもスキルレベルの伴わない方はいることは、利用者として十分に注意してショップなどを選ぶ必要があると思います。
【ポイント2】500mすら漕ぐことができない状況だった
事故当時の海の状況が分かりませんが、SUPヨガをやっていたことや通りすがりのカヌーがSUPを曳航して助けたことなどから推測するに、そんなに荒れた状況ではなさそうです。
いや、500mは漕ごうよ…。という感想しかありません。
それでもSOSしたということは、インストラクターが自力では戻れないと判断したからですよね。
漕げないなら海に出ないでください。
SUPですよ。スタンド、アップ、パドルボードですよ。立って漕いで進むスキルは基本中の基本です。
その基本を押さえた上で、SUPサーフィンやツーリング、ヨガなどの派生を楽しむものだと思います。
立てないのは最悪座ってでもいいですが、漕げないのは論外です。
漕げないのにSUPヨガをするのは、自転車に乗れないのにBMXに挑戦するようなものですよ。
湖なら流されることもないのでしょうが…。やっぱり漕ぐことは必須スキルだということは揺らぎません。
それすらできないのなら、もうホテルかどこかのプールでやってください。
また、上記の推測が的外れで、実際はあっという間に流されるほど波や風があったのだとしたら勝手なこと書いてすみませんでした。
その場合は、初心者4人連れてSUPヨガすること自体が判断ミスですので、人命に関わる事故を起こす前に廃業してください。
【ポイント3】運営会社への連絡が不通
通りかかったカヌーで救助できた程度の事故なので、本来は118しなくても何とかなった状況だったのではないかと思います。
そんな状況で何故118通報まで至ったのかというと、恐らくパニック状態だったのではないでしょうか?
まあ普通に考えて、瞑想して目を開けたら全然違うところにいて、陸が遠ざかっていたら恐怖を感じますよね。それが生徒を預かるインストラクターの立場だったらパニックになっても不思議ではありません。
私も初めて海に出たときは開放感も大きかったですが同じくらい怖かったので、陸から500mでもとても遠く感じました。もし目を開けていきなりその状況だったとしたら、あのときの私もパニックになったと思います。
以上は憶測ですが、取り敢えず流されたことに気づいたインストラクターは運営会社に電話しています。しかし不通だったとのこと。
生徒4人も海に連れ出してレッスンしてるのに、まともなバックアップも用意していなかったということです。
今回は携帯電話が通じたから最後の砦の118ができましたが、もし電波の通じないエリアだったら?この前のド○モみたいな通信障害が起こっていたら?
定期連絡をするような安全確保体制ができていれば、急な電話でも対応できたはずです。
まとめ
- ショップは信頼できますか?
流行に便乗して大したスキルもないのでレンタルなどをしているショップを多く見かけます。
ちゃんとしたショップなら店員も競技をしていたり知識があるものですが、もしインストラクター任せだったら…。
最悪の場合命に関わることなので、値段以外でショップを選びましょう。
- インストラクターのレベルは確かですか?
特にSUPヨガは特殊で、ヨガのスキルとSUPのスキル双方が必要です。
ヨガが下手でもSUPが上手ければまだいいですが、その逆は最悪の場合命に関わります。
生徒のSUPが故障した際に曳航したり、万が一溺れた場合に助ける役目もインストラクターなら担うべき役割でしょう。
- 1km、2kmと漕げますか?
SUPにおいて漕ぐスキルは必須です。
特に海や川においては、湖とは比べ物にならないほど危険が多く、漕げなければ話になりません。
自分の身は自分で守る。ということで、まずは陸地に近いところで立つ練習、漕ぐ練習からスタートしましょう。
SUP協会からも注意喚起がされていますので、ご確認ください。