ヨガだけじゃない!SUP(サップ)の始め方完全ガイド

SUPはカッコいい!

コロナ禍もあり近年アウトドア人気が高まっていますが、SUP(サップ)というウォータースポーツをご存じでしょうか。

日本では『SUPヨガ』としてテレビや雑誌の露出が増えてきているので、何となくイメージできる方もいるとは思います。

SUPは、『Stand Up Paddle board(スタンドアップパドルボード)』の略で、その名の通り、ボードに立って乗りパドルを使って進む乗り物です。SUP(サップ)の外に『パドルボード』とも呼ばれてます。(発音は"Up"と同じだと思いますが、まれに"ラップ"と同じ発音の方がいます。)
水に浮かべた不安点なボードに立つので、立つだけでも体幹部の筋力やバランスが必要で、とても良い運動効果を発揮します。また、水に立つような独特の感覚が気持ちよく、エモい写真も撮れることから近年世界中で人気が高まっています。

特に日本では、SUPの上で行うヨガ『SUPヨガ』がフィーチャーされ人気ですが、実はSUPヨガは幅広いSUPの楽しみ方のはほんの一部と言っても過言ではありません。もっとエキサイティングな遊びが沢山あるんです。

SUPヨガ これはこれでとても楽しいです

因みに私も試しに乗ってみたら見事にドハマり。今では毎週末海に出かけて乗り込む日々を送っています。 しかし、私がSUPを始めたときは情報がとても少なく、基礎知識も満足に得られない状況で大変苦労しました。現在でもまとまったメディアや書籍はありませんし、サーフィンなどよりも人口が少ないので、身の回りに教えてくれる人がいない方も多いでしょう。そして、ウォータースポーツは一歩間違えば重大事故に繋がるため、安全のためにも正しい知識は必要だと思い、素人ながらこうしてSUPブログを始めてみました。 管理人バク

ということでこのページでは、他のスポーツでは味わえないSUPの楽しさを広めたい私が、SUPに興味がある人、最近始めた人でもわかりやすいように、SUPの基本的なことについて解説していこうと思います。

SUP(サップ)とは?

そもそもSUP(サップ)とは何でしょうか?

SUPがStand Up Paddle boardの略であることは先述したとおりです。

読んで字のごとくボードに乗るわけですが、そのボードはサーフボードをさらに大きくしたようなもので、実は根っこを辿るとハワイの古代ポリネシア人によるサーフィン文化から派生したものであるようです。

近代になり世界的プロサーファーが波のないところで行うトレーニングに用いるなどして脚光を浴び、水面があればどこでもできる手軽さから急速に人気を増やしています。

今では全世界で100万人の愛好者が居ると言われており、楽しみ方の細分化が進んでおり、SUPサーフィンやSUPレースなど、プロ競技化もされています。

近年は、国際サーフィン連盟(ISA)がSUP競技の正式な統括団体となり、2012年から世界大会を開催するなどして盛り上げることで、将来的にオリンピック競技とすることを目指しているようです。東京オリンピックでサーフィンが追加競技として行われ、五十嵐カノア選手の銀メダルなどサーフィンに馴染がない人が多い日本でも熱狂したことは記憶に新しいですが、サーフィン競技自体は2024年パリオリンピックでも追加競技として行われ、2028年ロサンゼルスオリンピックでは正式競技に格上げされることが決まっています。そんな感じで着々とサーフィン文化は世界的な市民権を獲得しつつあり、SUPもその後に続くべく大会など徐々に規模が膨らんでいるようです。

ということで、SUPはレジャーとしてだけでなく、競技スポーツとしても人気が出てきているんですね。

ちなみに競技ではなく、アドベンチャーとしてSUPで大西洋を横断する人まで出てきました。新しいスポーツというだけあって、挑戦の可能性がとても広いようです。

詳しくは『SUP(サップ)とは?』をご覧ください。

SUPの種類(楽しみ方)

荷物を載せてツーリングすることもできる

上記のとおりSUPが急速に人気を得てていることは、分かっていただけたと思います。

そして、人気が出ればそこに経済が絡んでくるのが世の常です。

かつてのSUPは、浮力の高いサーフィンのロングボードを使った遊びでしたが、楽しみ方の細分化と愛好者・競技者の増加に伴い、各メーカーが多種多様なボードを開発し販売するようになってきました。

ある程度万能な『オールラウンド』と呼ばれるボードがある一方、SUPサーフィンなど、特定の用途に特化したボードがあります。

一般的に、海辺のサーフショップが行う体験会などでイメージされるSUPがいわゆる『オールラウンド』なインフレータブルボードです。

最初は立つだけでも楽しく、慣れてくるとちょっと近くの無人島まで行ってみたりと、楽しみ方の幅が広がっていきます。

そうして様々な楽しみ方がある中で、現時点ではボードの種類(楽しみ方)は、次の5つのようなものがあります。

  • SUPサーフィン
  • レース
  • ツーリング
  • ヨガ
  • リバー
  • その他レクリエーション

始めの内は特に意識することもないと思いますが、慣れてくると色々な遊び方をしたくなるので、その際には、やりたいことに適したショップや体験会を探して行ってみると良いでしょう。

上に挙げたボードの特徴や楽しみ方などの詳細は、別ページにまとめ中です。近日中に公開するのでお楽しみに!

初めてのSUP体験

サップに乗る

意外と豊富なSUPの楽しみ方を知っていただいたところで、いざ始めたくてもどうしたらいいか分からない方も居ると思います。

SUPの始め方は主に次の3通りですが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
先に言っておくと、初めてのSUPは間違いなくエキサイティングな体験になります。
ウォータースポーツであること相応の危険もあるので、自分の運動経験やフィールドにあわせて、最初はできるだけ安全な方法を選択してください。
慣れてきたらちょっとずつ冒険できる範囲を広げていきましょう!

  • ショップや体験会に行く
  • 知人に教えてもらう
  • マイSUPを買って始める

個人的には、後々ボードやパドルなどの道具を購入することも考えて、信頼できるショップを見つけることがベストだと思いますが、私のように人見知りだったり、近くにそんなショップがない方も多いでしょう。

そうなると、2番目3番目の方法を取る感じでしょうか。

基本的には、専門のインストラクターがいた方が安全と言えますが、過去の事故事例から必ずしもそうとは言い切れないこともあるので、注意が必要です。

それぞれのメリットデメリットについては、ここに書くと長くなるので、『初めてのSUP(サップ)!体験会?レンタル?あなたはどうする?』をご覧ください。

SUPに乗る際の服装

SUPはウィンタースポーツだという人もいます

いよいよ初めてSUPに乗る日が近づいてまいりました。

サップに乗るときはどんな服装で行きますか?何を準備したらいいか分かりますか?

『落ちなきゃ濡れないから普通の格好でいいや』とお考えの方は半分正解ですが、大きな思い違いがあります。

それは、SUPは『落ちなきゃ大丈夫』ではなく『落ちたら楽しい』ということです。

まず、SUPに乗ると落ちたくない恐怖心が出て体が強張りますが、一度落ちれば、「落ちること」が何てことないと気づくので緊張が解けてとても気持ちよく乗ることができます。自転車でいうと、こけるのが怖くて低速でフラフラするより、思い切ってスピードを出したら安定するし風を切れて楽しい!みたいな感じです。

それに落ちなくても漕ぎだす際は膝くらいまでつかるので、ある程度濡れることは避けられません。

乗ると決めたら、落ちるつもりで行きましょう。むしろ落ちることを楽しみましょう。

私はSUPから自分が落ちたり隣で友人が落ちることがこんなに楽しいものとは思わず、SUPを通じてバラエティー番組で芸人を水に落とす意味が分かりました。(当事者になると本当に心の底から面白いんです)

何はともあれ、それなりに濡れることを想定した服装をしなければならないということです。

SUPに適した服装は場所や季節によっても違ってきますが、このページを読んでいる方は初心者だと思いますので、SUPハイシーズンである初夏~秋頃を想定して選ぶと次のようになります。

  • 日焼け防止と日射病予防に帽子
  • ベースに水着(女性はワンピースタイプなどの脱げにくいものがおすすめ)
  • 上は日焼け防止にロンTやラッシュガード
  • 下は日焼け防止とクラゲ対策で薄いタイツ
  • 日焼け防止にソックスかマリンシューズ

この装備ならどんな遊び方でも対応できますが、そのほかの必須装備や必須じゃないけどあった方が良い物もあるので、詳細を別ページにまとめ中です。でき次第公開します。

因みに、サーフィンと違い基本的に常時水の中にいるわけではないので、冬以外にウエットスーツで乗ると汗だくで死にそうになるので注意してください。

SUPを買う?借りる?

マイSUPは乗り放題

体験で楽しい思いをした後は、自分のSUPが欲しくなります。でも、一旦落ち着きましょう。SUPは安いもので5万円くらいから高いもので50万円程度まであり、決して安い買い物ではありません。さらに、ライフジャケットなどの必要な物も揃えると最低でも5万円のボードとその他用具が5万円で、トータル10万円なんてことも普通です。

初SUPを興奮している勢いで購入するとただの置物になることもあるので、一度落ち着いて『どの程度の頻度で乗ることができるか』や『家に保管場所はあるのか』、また『家族(同居人)の理解は得られるのか』などをよく考えた上で購入しましょう。

もちろん、SUPを続けるうえで、マイSUPを購入するメリットは絶大です。

  • いつでも乗ることができる
  • どこでも乗ることができる
  • レンタル代を気にしなくていい(レンタルすると大体1回4~6千円くらい)
  • 同じボードに乗り続けることで上達が早い

逆にデメリットもあります。

  • イニシャルコストが高い
  • 保管に場所を取る
  • 自分で運ばないといけない
  • 空気を入れるのが大変(インフレータブルのみ)
  • 乗った後は洗って乾かすなど手間がかかる

これらを勘案し、納得した上で自分に必要なSUPを購入しましょう。

SUPの購入について、鋭意作成中です。私が利用したことがある、安心できるサイトなどをご紹介しようと思います。

また、いざ買っても実は近くで乗ることができないなんてことになると悲惨なので、ホームにするつもりの海や湖などの下調べも必要です。

SUPの運搬

マイSUPを購入する方は、自分のホームとなる水辺までどうやって運ぶのかも考えておかなければいけません。

運搬方法は車が主になりますが、インフレータブルSUPの場合は専用バッグを使うことで電車移動もできなくはないです。ただ水浸しの衣服や装備を持って帰らないといけないので、思ったより公共交通機関のハードルは高く、車が使える人は車にしましょう。

また意外と見落としがちな点として、次のようなものがあります。

  • ホームとする水辺はSUPをして良い場所か
  • 最寄りの駐車場や駅から水辺が近いか
  • そもそも利用可能な駐車場があるのか

あまり家から遠いところをホームにすると出かけるのが億劫になって長続きしないので、家から近ければ近い程良いのですが、いざ持って行っても駐車場から水辺までめちゃくちゃ歩かないといけないとか、そもそも駐車場がないとなると現実的ではありません。

概ね10~12kg程度のボードなので少しの距離なら手でも運ぶことができますが、結構距離がある場合はドーリーというボード運搬用の台車利用をおすすめします。10kg程度なら確かに持てるのですが、サーフボードのように脇に抱えられる重さではないし、3~4mのボードは思ったより持ちにくいのです。特に漕ぎつかれてくたくたの帰り道で数百m手で運ぶのは大変なので、あらかじめ楽できる方法を考えておきましょう。

車へのSUPの積み方など、運搬についての詳細は鋭意作成中です。

サップを安全に楽しむために

初めてのSUP体験からハマりにハマってマイSUPを購入。最寄りの水辺もSUPできるところで、次はマイSUPの進水式へ!こうなると次の休みが楽しくてしょうがないですよね。分かります。

とにかく浮ついてしまうので、ここでも一度冷静になって、事故を起こさないためにも天気や風など安全確認は十分にしておきましょう。予報で大丈夫だと想定していても、荒れた水面を前にして怖くなったら引き返す判断も必要です。

現に近年は、愛好者の急激な増加に伴い、スキルの未熟な方が漂流する事故が急増しています。

ウォータースポーツに慣れている方ならどういったことが危険なのか、何をすれば安全が確保できるのかが検討が付くと思いますが、SUPに乗る方は比較的ウォータースポーツに不慣れな方が多いので、知識だけでも頭にいれておくことを強くおすすめします。

『サップが浸水し沈み始めたら』『パドルが折れたら』どうしたらいいか分かりますか?

そもそも落水した後に再乗艇できますか?

何もインストラクター程精通する必要はないかもしれませんが、自分の身を自分で守るために基本的なことからでいいので、無理せず安全にやってきましょう。

サップの安全対策については、鋭意作成中です。近日中に公開しますので、初めてのSUP体験を前に不安で仕方ない方は一度ご覧になってください。

SUPのお手入れと保管

さて、天気も問題なく無事に進水式を終え、初めてのマイSUP(通算でも数回目のSUP)を乗ったり落ちたりして十二分に楽しんだ後には、片付けが待っています。

SUPは見た目の優雅さとは裏腹に意外と体力を消耗するので、特に慣れてないうちは、長時間乗った後に足腰が立たなくなることもしばしば。
私は心拍計を着けて1.5時間10km漕ぐと900kcal前後消費したことになっていますが、全身の疲労度はランニングや自転車の2倍に感じます。

そんな体力を使い切ったときに適切な片付けをしなければならないので、あらかじめ準備していないと結構大変です。

また、片付けや保管方法を誤るとボードが傷み長持ちしないので、高価なSUPを無駄にしないためにも次のようなことをサボらず行いましょう。

  • 車に乗せる前に真水で軽く洗い流す
  • 帰ったらしっかり水洗いして汚れや塩を落とす
  • 風通しのいい日陰で乾燥させる
  • 拭いて水気を無くし傷をチェックする
  • 屋内または日陰で保管する

特に海で乗った後は、真水で流してから運ばないと、SUPだけでなく車の屋根まで傷むので要注意です。

また、空気を抜いてコンパクトにできるインフレータブルボードなのに、できるだけ畳まないない方が良いというような初心者トラップもあるので注意してください。

詳細ページは、鋭意作成中です。

まとめ

ここまで長々とお読みくださりありがとうございます。

結局何が言いたいかというと、SUPはとても楽しい遊びなので、安全に目いっぱい楽しんでください!ということです。

私、管理人のバクは、自分と皆様の充実したSUPライフのスパイスになるようこのブログ『SUP NEWS』を執筆しています。

駄文が多いですが、今後も『わざわざ探さないと見つからないSUP情報』をお届けしていきますので、今後もぜひよろしくお願いします。